早いもので、日本財団在宅看護センター街のイスキア訪問ナースステーションが開所して1か月が経ちました。
またたく間に過ぎ去った4月は、開所式にはじまり、ごたごたしながらもNVCの勉強会も3回やったり、少しずつオリジナルの書類作りをしたり、精神保健福祉士から、精神疾患の方へのケアの在り方について学んだりすることができました。お昼には、スタッフが食事を作ったりしてくれて、食を大切にしたい街のイスキアでは、事務所だけれどいい匂いがしています。
気持ち的にもあれもこれもやらなくてはいけないのに、あれもそれも出来ていない・・・・という焦りの空周りのなかでも、少しずつ事務所も必要な物品を補充し、街のイスキアならではの書類も出来上がり、本来の訪問看護の仕事が始まりました。
「やっと家に帰ってこれた」その安堵の笑顔をみられると、私たちの仕事の尊さを感じます。
家にいるのは当たり前のことなのに、病気を抱えると、それが特別のことのようになってしまう方々が、安心して過ごすためには、プロの目が必要なのだと思います。
体の向きの変え方、おむつの当て方、薬の使い方、食べやすいものは何か、それ以外の気がかりなことを、ひもをといていきながら少なくしていくと、心の負担が軽くなります。
小さなことでも相談できるのが、私たちナースの大きな役割だと思っています。
開所式でもたくさんの贈り物をいただいたのですが、その後も街のイスキアでは友人たちが少しずつ遊びにきてくれて、贈り物や優しさをおいていってくれます。
スタッフのご友人が足のケアをしてくれました。優しさがにじみ出ているその在り方に、癒されてしまいました。
温もりに癒されて恍惚状態となる石川
そんな一か月でしたが、多くの応援をいただいている中で、私にとって、とても嬉しかったのが、目黒区の地域で先駆者として動いている訪問看護ステーションの管理者の先輩方たちの応援でした。ただでさえ忙しい中を、時間を割いて、営業先や、連携するとよいお医者さんや、キーパーソンについて色々と教えていただきました。尚且つ仕事もいただいたりとして、この一カ月を乗り切ることができました。
「地域で訪問看護をしていきましょう」と、言われて心強くもあり、みんなで協力してこの街に住む人達を支えていければと思いました。
また新しい月も頑張りたいと思います。
日本財団在宅看護センター 街のイスキア訪問ナースステーション所長 石川 麗子
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