2月10日に祐天寺“Dカフェ・ラミヨ”のゲストスピーカーとして参加してきました。
“Dカフェ・ラミヨ”は、目黒区の『Dカフェnet』の代表である竹内さんが、自宅を建て変え認知症患者本人と介護者が集える場です。
竹内さん自身も、アルツハイマー型認知症の母親を目黒区の自宅で12年間介護し、看取った経験があります。その経験から、当事者と介護者が集える場の必要性を感じ、毎月定期的に行われています。
そして、Dカフェは祐天寺のみならず、竹内さんの取り組みに賛同していった人々が、次々に「Dカフェ」を設立しており、目黒区内では10店の場があります。
参加する人は誰でも300円の参加費を払うことで、介護のことでの相談や今感じている想いを話すことができます。介護の専門職や、医療関係者、ボランティアスタッフも同じ目線で、話をすることで職種を超えた会話ができる場でもあります。
今回参加された人は、認知症の方をはじめ、介護されているご家族がおられ、それぞれに工夫して介護をしているお話を伺いました。
私は、現在行っている訪問看護についてかいつまんで話し、在宅で姑の看取りをした経験をお話させていただきました。介護をされている人にしか、分からない複雑な想いや、葛藤は誰にでもあり、プロの看護師としての私自身も大変だったこと、その中で工夫していたことを話しました。
「一緒に想い出となるような楽しいことをすること、その人にとって心地よいと想うことをすること」を呈示しました。そして、自分の死生観として、「死は誰かの心に残りゆくもので、故人からいつも大切な贈り物をもらっているもの」と綴りました。
陽だまりの午後、心温まる場で、介護者の方が、息抜きができる場があるのは、とてもありがたく、心強いと感じました。このような活動を続けている竹内さんをはじめ、運営されているスタッフの方々に心から敬意を示したいと想います。
竹内さん(左)とスタッフのみなさんと
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