緩和ケアについて語る

東京共済病院にて、「緩和ケアについて」という題目で光栄にも勉強会の講師依頼が来て、石川が行って参りました。

仕事終わりのお疲れのところ、院長先生をはじめ、ナースやコメディカルの人たちが参加してくれました。お医者さんの前で話をするというのは、やはり緊張するもので、カチコチな話となってしまいましたが、最後まで話を聴いていただき感謝しております。kyousai

援護してくれた理事    (中央)久保田院長 諏訪先生  樋口SW

 

私の看護師人生一年目から終末期がん患者と向き合わざるを得なかったため、自然と緩和ケアに関心が向くようになりました。目の前にいる人の苦しみを少しでも軽くすることができることはなんだろう?という問いかけに、緩和ケアというケアのあり方に多くのことを学ばされました。

はじめて緩和ケア病棟で働いた時、一般病棟との違いにかなり驚かされました。

そこでは、ゆっくりと散歩する時間があったり、髪の毛を染めてほしいという患者さんの要望に髪を染めてあげたり、1時間近く患者さんのそばでケアをしていても、他の患者さんの支障とならないところで、時間の流れが違うものでした。

そして、今でも忘れられないのですが、私と患者さんが話しているところに、先生がアイスコーヒーを持ってきてくれたりして、先生と看護師との間にある垣根を感じられないほど、同じ位置で仕事をしていることを認識させてもらいました。(この先生はかなり特別な先生だとは思いますが・・・)

なぜなら、緩和ケア病棟では、積極的な医療を行わず、症状緩和を目指す医療プラス癒やしの実践の場であることから、ケアが主体となるからです。

この場において大切なのは、「どんな状況にあっても共にあなたのそばにいますよ」という姿勢で、少しでも心地よいと感じられるケアをすることだと思っています。

緩和ケアではご高名な先生がよく話してくれたのは、ユーモアの大切さでした。「ユーモアとはにもかかわらず、笑うこと」という言葉があります。この言葉のように、辛い状況においてもその人から笑いがこぼれるようになる為に、まずは支援者自身が笑顔を忘れないようにすることも大切だと思っています。

自分自身のケアをしていくことに加え、仲間たちの存在は大きいものです。よくカンファレンスで話をして、私は、今自分に起きていることを話したり、時折気持ちがいっぱいになってしまい泣いたりしていました。

緩和ケア病棟で働いた仲間たちのことを思い出すと、とても愛しくありがたい気持ちになります。彼女たちと悩み苦しみながら、目の前にいる人の苦しみと向き合えてきたこと、これが私にとっては計り知れない知恵の温床となり人生の豊かな財産となっています。

病院での緩和ケアをすることから、在宅での緩和ケアをする・・・目標が変わっただけで、私は相変わらず緩和バカの看護師でありたいなと話をしながら確認させてもらいました。

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