NPO法人タッチケア支援センター主催のTouch&Loss~喪失と悲嘆によりそうタッチセラピーの研修に参加してきました。
生きている以上は多くの悲嘆の繰り返しで、私たちは生きている。
その中で、誰かの優しいぬくもりや自分の想いをしっかりと抱きしめてもらうことは大切だと思っています。それを、この研修で確認できるような気がして、そして自分自身のセルフケアのために参加してきました。
会場には美しい祭壇が作られており、参加された方にとっての悲嘆の想いがつまった品をその想いを語るとともに、少しの間祭壇へ捧げることをしました。
何を話しても許される場があると、自然と沸き起こる想いにかられ、いつしか涙がこみあげてきて、
それを、ただ黙って聞いてもらえる安心感に心も体もほぐされました。
あるナースの人との会話から、触れるケアの重要性を確認させられました。
「亡くなられた患者さんの家族に、患者さんにしていたように私にマッサージをしてもらいたいと希望されることがあり、マッサージをすることがあります。
私の手を介してその方との繋がりをもてるみたいなんです」
亡くなった人には実際に会えなくても、同じような体験をすることで、その方がどんな風に感じていたのか、気持ちを紡ぐことができるのだろうと思いました。これは、街のイスキアでもできることだと教えられました。
優しく触れて、包み込むタッチが、どんなに心地よいかをハンドマッサージをしながら、お互いに体験しあいました。
キャロリン・ターグ先生の言う
「悲嘆という感情はとても強いので、体に残ってしまう。意識的にそれらを解きほぐしていかないと、ずっとそこにある状態になる」
というように、嘆き悲しむ出来事は、とても自身にとっては大きな影響を与え、心身のバランスを崩し、病に蝕まれることがあります。
だからこそ、グリーフケアは本当に必要なものなのだということを自覚しました。
研修の中で行った「意義のあるサークル」は悲嘆のなかに、成長のたねや自分のアイデンティティーを開拓していくのを見出すのに、とても役立つワークでした。
自分におこった悲嘆を、パイに仕立てて描き、それをペアになった人と分かち合うのですが、自分にとって大きな喪失が、誰かを失う以外に、女性としての自信を失った時のこと、そこから学びえたことが見えてきて、悲しみ苦しみが自分にとっては恩恵の他ならないものだと感じました。
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