現象学を学ぶ~東京訪問看護ステーション協会研修会に参加して

現象学と看護がどう関連するか・・・について、目黒区、世田谷区、渋谷区で働く訪問看護師を対象として行われた東京大学大学院人文社会系研究科におられる榊原先生の講演会に参加してきました。

現象学とは、人々がさまざまな「意味」をもって体験していることを、紐解いていくこと・・・と理解しました。もっと詳しく現象学と看護について知りたい方は、榊原哲也先生と西村ユミ先生共著の「ケアの実践とは何か」や、先生の推薦する村上靖彦先生著の「摘便とお花見 看護の語りの現象学」を一読ください。

病気になることで、これまでできなくなってしまった生活や、仕事について辛くなっていたり、悲嘆している人のその感じていること、体験していることに視点を向けることは、訪問看護において大切なことです。

住み慣れた家で暮らすその方らしい生活を、続けていくためにできることは何であるかと考えていくことの視点を改めて整理することができました。

お話の中で一番心に残った言葉は、「”安らぎ”は人が他者や何らかの事柄を気遣うとともに、自ら人に気遣われていると感じること」でした。

私達看護者が、ご利用者さんやご家族を気にかけていても、自分を気遣ってくれていることを、受け取ってくださらなければ、その方の”本当の安らぎ”や”健やかさ”にはつながらないのだということ。自分を気にかけてくれている、関心をもってくれている、自分の苦しい状況でも助けてくれようとしている人がいる・・・・と感じてもらえるような看護をしていきたいと思いました。

榊原先生の講演の後には、訪問看護師と病院の看護師とで日々の看護について思うことを話し合いました。病院の看護師さんが、訪問看護では、家にいる患者さんが看護師をホストしてくれるのに驚いたこと、病院でも患者さんを迎え入れる側としてホスピタリティの気持ちをもう少し大事にしなくては・・・と話してくれたのが印象的でした。

在宅で看ている側と、病院で看ている側と、同じ看護師ですがみている視点は、違うことがあります。こうした場で、色々な視点を養えあえたらいいなと思いました。

 

丸太

中央榊原先生を囲んで参加者の看護師メンバー