在宅医療とメンタルヘルス第2版 に掲載してもらいました

緩和ケアとHIV臨床に携わる心理職、精神科医師、緩和ケアに携わる医師、ソーシャルワーカー、大学職員からなる«若手の心理臨床家に実践から得られた臨床の学びの場を提供し、時代を見据えて地域の現場と連携し活躍できる心理士を育成すること»を目的とした『由布院アカデミア』から声がかかり、冊子に掲載してもらいました。

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冊子には、支援者自身のメンタルヘルスについて、セルフケアの実際、デスカンファレンスの持ち方などが具体的に述べられており、支援する側が陥りがちな問題や、課題に向き合うべく知恵や工夫が盛り込まれています。1冊持っていれば、困った時のバイブルとして、活用できそうです。

支援者のセルフケアの重要性は、現場で働いているとつくづく感じます。私達は自分のことを横において、目の前にいる人に誠心誠意身も心も尽くしてしまい、燃え尽きてしまうことがあるからです。

人と人との交わりの中で、特に命にかかわる重要な場面に直面していると、一緒になって懸命に考え、その家族の問題に巻き込まれてしまったり、どう接していいかわからずに虚しさや疲労を抱えてしまうことがあります。

自分は今、どこにいるのか?どのような想いなのか?を問いかけていくことが大切だと思っています。

今回この冊子に掲載していただけるように紹介してくれたのは、尊敬する心理療法士の栗原先生でした。先生とは、ターミナルケアで燃え尽きないために行われたGRACEのワークショップで知り合いました。

ワークショップには、アメリカ合衆国のウパヤ禅センターのジョアン・ハリファックス老師がメインの講師を努め、ターミナルケアに従事する対人援助職(医師、看護師、社会福祉士、介護士、心理療法士、宗教関係者など)や看取りに関わる家族・ボランティア)を対象に行われました。

瞑想、ヨーガ、事例研究、シェアリングなどをとおして、自己の内面を見つめる内容であることもあり、お寺で開かれました。朝早くからは、医師やカウンセラー、ナースが揃って老師の誘導に従い、本堂で瞑想をした時に、時代の変化を感じました。

昔は、瞑想など医療の世界で言っても通用しなかったことが、理解しあえる世界になったんだと、可能性を感じました。

GRACEの本質を、私はこのように理解しています。「私達支援者は、慈悲という人間本来の本真から仕事をしているのだということ。なぜ、支援者になろうとするのか・・・・それは、苦しむ人を少しでも助けたいという想いから」

このワークショップに参加してから、なぜ私はこの仕事をしているのか?という振り返りをするようになりました。
いつでも、支援者である私の想いに立ち返ることが、一番のセルフケアのように思います。

2016年3月に初刊された「在宅医療とメンタルヘルス~在宅に携わる支援者を支える~」を基礎に増補改訂された第2版にコラム記事として掲載されたのですが

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初版はカラーではなかったので、色鮮やかに優しく装丁されている冊子をみて、とても嬉しく思いました。

街のイスキアで大切にしたいことをまとめました

「1 支援者自身の心とからだのコンディションを整えておくこと

2 その方の生き方、生活の仕方、あり方を尊重すること

3 ホリスティックなケアを心がけること

4 共感コミュニケーションを行う

5 介護者のストレングスを引き出し強めて支援すること

6 失った悲しみに寄り添うこと

7 一人ひとりの出会いを大切にし、ひとつひとつのケースを振り返ること」

冊子を読んでみたい人は、街のイスキア事務所に数冊ありますので、どうぞお声がけください。

支援する人の一助となる素晴らしい冊子です。

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街のイスキアでは、一緒に働いてくれる常勤ナースを絶賛募集中です。

興味のある方がいられたら、ぜひご連絡ください。